Moog Little PhattyをAbleton Live Liteで演奏するには?!

DTM

アナログシンセ好きにはたまらないMoog。高価な製品が多い中で低価格の「Little Phatty」をプラグイン化した「LittleOne」のMac版をAbleton Live Liteで演奏してみたので紹介します。

YMOのキリンラガーのCMに登場したLittle Phatty

教授が弾いている下側のシンセ(サイドが木目調)がLittle Phattyです。

YMO KIRIN キリン ラガー >>> YouTubeサイトへ

私も10年ほど前に、横浜の島村楽器で店頭展示品が値引きして売られていたのを見つけて衝動買いしてしまいました。20万円くらいでしたが、Moogがこの価格で買えるのは珍しい時代でした。

Little Phatty Stage II – moog

氏家氏の LittleOne YouTubeデモ

XhunAudio LittleOne ver.3.0 Demo&Review [English Captions]

LittleOne

Xhun AudioがLittle Phattyを忠実にプラグイン化したアナログモデリングシンセです。メーカーのサイトは以下です。

Card

今回は、このサイトから無料のデモ版をダウンロードしてプラグインをインストールしてAbleton Live Liteで演奏してみたので紹介します。

インストーラーが無く、プラグインを手作業で所定のフォルダーにコピーする必要があるので、その手順をスクリーンショット付きで説明しています。

ダウンロード

上記の画像の中央にある「DOWNLOAD TRIAL」をクリックし、画面の指示に従ってファイルをダウンロードしてダブルクリックして解凍します。

今回はMac miniにインストールしましたが、Windows版も同じフォルダーに含まれているので、同様に「littleone_demo_installation.pdf」に従って所定のフォルダーにコピーしてください。

プラグインのインストール

.componentと.vstと.vst3をコピーします。

音色ライブラリーフォルダーもコピーします。

Ableton Live LiteでLittleOneを使う

自動的にプラグインをスキャンしますが、AU(.component)はAbleton Live Liteには表示されませんでした。VSTをMIDIトラックにドラッグ・アンド・ドロップします。

私はインサート・エフェクターに「Slow Pan.adv」をドラッグ・アンド・ドロップしました。音像が左右にゆっくり振れます。

適当にオーディオトラック3つにドラムやアンビエント音のクリップを「Packs」からプレビューしながら選んでドラッグ・アンド・ドロップしました。

さらに、マスタートラックにはコンプレッサーを、リターントラックにはAにリバーブ、Bにディレイを「Audio Effects」からドラッグ・アンド・ドロップしています。

各楽器からのエフェクトへのセンドレベルとパンを設定しておきます。

LittleOneのトラックの最初のクリップをダブルクリックして、下に表示されるピアノロールに適当に音の高さと長さを書き込みます。

私の場合は、左下の「Length」を4にして、C2とG2を2小節づつ書き込みました。ベロシティーはいじっていません。

以上で、MIDIクリップをクリックすればLittleOneから音が出ると思います。

音色を決める

今回はベースにしました。

シーケンスが含まれる音色を選ぶと、フィルターで遊べます。

デモ演奏

時間が無かったので、オーディオトラックを追加して、そのクリップにデモ演奏を録音しました。リハーサルもせず一発録りしたのであまり良い出来ではありませんが・・・

LittleOne-Live-Demo-1.mp3

ベース音が途中で「ポー」という音に一時的に変わりますが、これがLittleOneの無料のデモ版の制約「1分ごとにノイズが入る」です。

まあLive上で使うならオーディオクリップにするなり、ノイズのタイミングでトラックの下の黄色い四角ボタンをクリックして音を止めるなりできますが・・・

まとめ

それなりの音質ですが、けっこうリアルなグラフィックスと操作性で遊べるので、私からすれば8,000円は安いと感じます。スマホの無料アプリに慣れた人には高いと感じるかもしれませんが・・・

MIDIラーニング機能が付いていないので、MIDIコントローラー側でCC(コントロールチェンジ)番号を割り当てる必要があり少々面倒です。

ROLIのLightpadだと「ROLI Dashboard」アプリでCCを割り当てられるので比較的簡単ですが、やはりKORG nanoKEY StudioのようなフィジカルなMIDIコントローラーで操作したいです。

テクノが生まれた頃のストーリーをYMOの3人が語っています。

比較的最近のYMOライブです。

rydeen – ymo (07/07/12) >>> YouTubeサイトへ

YMOの登場により、私はシンセカイに引き摺り込まれてしまいましたが・・・

ではでは、きらやん