ChromebookでWINE?GalliumOSのPlayOnLinuxでAbleton Liveのインストールにチャレンジ?!

Behringer X-Touch Miniが届いたので、Chromebookで使うためにGalliumOS(Linux)上でWINEとPlayOnLinuxをインストールしてAbleton Liveが使えるか試してみたので紹介します。現状ではまだLiveは動いていませんが?
はじめに
以下の記事でDTMで使うMIDIコントローラー「Behringer X-Touch Mini」を購入するに至った経緯を紹介しています。
Adobe Photoshop Lightroomの各種調整用に使ってみたいというのが趣旨ですが、今回はオーソドックスにAbleton Liveのコントロールに使えるか、ChromebookのGalliumOS上でWINEをインストールして、Windows版Live(9と10 Lite)のインストールを試してみたので紹介します。
GalliumOS上にWINEをインストールしてWindowsアプリを動かす
GalliunOSをChromebookにインストールする方法などは以下の記事を参考にしてください。
WINEのインストールについては以下の記事を参考にしました。同時にフロントエンドアプリのPlayOnLinuxもインストールしました。
手順通りやれば確実にインストールできますが、かなりな作業量なので時間と手間がかかります。時間に余裕のある状態で開始することをオススメします。
なお、GalliumOS 3.0はUbuntuとしてはBionicなので途中のインストール方法の選択ではBionicに従ってください。
PlayOnLinuxでAbleton Live9をインストール
PlayOnLinuxに登録されているアプリの中のMultimedia内にAbleton Live 8と9があったので、とりあえず9をインストールしてみました。


今回は上記のWebページからはインストールせず、画面左下のメニューからPlayOnLinuxを起動して行いました。


とりあえず無視して「OK」をクリック。

「Yes」をクリック。

「+ インストール」をクリック。

この状態が続き先に進めませんでした。
そこで、リストにないアプリを手動でインストールしてみました。
Ableton Liveのインストーラーをダウンロード
以下のAbletonサイトに行きます。
私の場合は、過去にLive 8のフルパッケージを8万円くらいで購入していますが、Live 9からはMIDIコントローラーにバンドルされていたLive 9 Liteを使い続けていて、今回はLive 10 Liteがダウンロードできました。


Liteといえども1.8GBもありますが、ダウンロードはネットが混んできている時間帯でも数分でできました。
ZIPファイルを展開すると.msiファイルになりました。

PlayOnLinuxからAbleton Liveを手動インストール
グルグル回り続ける画面で左下のリンク「リストにないプログラムをインストールする」をクリックします。








64 bitsを選びます。

「参照」をクリックしてインストーラーファイルを指定します。







「Next」をクリックしてもここから先には進まなくなりました。
そこで、以下の記事を参考にしてバグの解決をしました。
バグの解決


そこで、ターミナルを起動して以下の作業をしました。

記事の記述には無かった「LC_MESSAGES」というフォルダーが出てきたのと、その中には「pol.mo」というファイルはありませんでした。
以下の記事に戻って引用部分を再度確認したところ、場所がわかりました。

つまり、以下の場所です。
/usr/share/playonlinux/lang/locale/ja/LC_MESSAGES/pol.mo

引用部分の記述に従って作業しました。ファイルのコピーはファイルマネージャーで行いました。


ターミナルでファイルのテキスト化をします。

エディター(Mousepad)でバグを修正しました。

検索で修正箇所を見つけます。

余計なスペース文字を削除します。

保存してターミナルでpol.moに変換します。

元の場所にroot権限でコピーします。

以上で、バグの解決が完了です。
念の為にGalliumOSを再起動しました。
再度Ableton Live 9のインストールにチャレンジ
前回と同様にPlayOnLinuxを起動し「+ インストール」をクリック。

今度は矢印サークルの下に%表示が出て数字が増えるのでうまく行きそうです。100%になると以下の画面になりました。

「マルチメディア」をクリック。

「インストール」をクリック。

「次へ」をクリック。

ここから先へは進めずインストールはできませんでした。
Live 8についても同様にインストールを試みましたが、やはり失敗しました。
そこで、WINEからの直接インストールを試みてみました。
WINEから直接インストール
ファイルマネージャーで、GalliumOS上でダウンロードして展開したAbleton Live 10 Liteのインストーラー「Setup.msi」を仮想C:ドライブ上の「Downloads」フォルダーにコピーします。


ダブルクリックしてインストーラーを起動します。ここからは基本的にはWindows上での作業と同じですが、クリック後の待ち時間が長いので気長に待ちます。


この状態から先へは進めなかったので、WINEからの直接インストールも失敗しました。
以上により、現状ではWINEによるAbleton Liveのインストールはまだできていません。
まとめ
今回の記事は、ChromebookのGalliumOS上にWINEとPlayOnLinuxをインストールしてバグを解決する方法についての紹介と、PlayOnLinuxとWINEによるAbleton Live 8/9 およびLive 10 Liteのインストール方法を備忘録として紹介しました。
結果的には失敗したので、現状ではまだインストールはできていませんが、今後もWINEを使って他のWindowsアプリのインストールを試してみるつもりなので、その過程で得たノウハウにもとづき再度Ableton Liveの再インストールにもチャレンジし続ける予定です。
次回は、以下の記事で紹介したGalliumOS上にインストールして動いているBitwig Studio 3(8-Track)でX-Touch Miniが使えるか試す予定です。
ではでは、きらやん