ChromebookでDAZ Studio?Paperspaceで女性モデルを物理レンダリング?!

PaperspaceのGPU付き仮想Windows上で無料の3DCGアプリのDAZ Studioをインストールして女性モデルのポートレートをNVIDIA Irayで物理レンダリングしてみたのでシーンの作成方法も含めて紹介します。
はじめに
今までは3DCG系のアプリはGoogle GCP上のNVIDIA GPU付きの高機能仮想Windowsで使っていました。
今回は最近になって使い始めたPaperspaceのGPU付きの仮想Windowsで、無料3DCGアプリのDAZ Studioをインストールして、無料でダウンロードできる女性モデルに髪や衣装を着用してポーズや表情を設定し、カメラアングルを決めてNVIDIA Irayで物理レンダリングを行った結果を紹介します。
DAZ Studioのインストール
以下のサイトに行きます。



「FREE DOWNLOAD」をクリック。



初めての方は英語で名前とEメールアドレスやパスワードを入力してチェックを入れて「SUBMIT」をクリック。
アカウントをお持ちの方は「Login here to get DAZ Studio & Hexagon」をクリック。



「DAZ Studio 4.12(Win 64-bit)」の右横の「DOWNLOAD」をクリックしマニュアルインストーラーをダウンロードします。今回はインストールマネージャーを使わない方法で簡略化します。



「保存」をクリック。



Chrome画面の左下のダウンロードファイルをクリック。



インストーラー上では「4.11」になっていますが、実際は「4.12」がインストールされます。
「Next >」をクリック。



「I accept the agreement」をクリックして「Next >」をクリック。



「I accept the agreement」をクリックして「Next >」をクリック。



「Next >」をクリック。



「Next >」をクリック。



「Next >」をクリック。






「Next >」をクリック。



両方のチェックを外して「Finish」をクリック。
以上でDAZ Studioのインストールが終了です。
DAZ Studioを使ってみる
起動



デスクトップ上のアイコンをダブルクリック。



初期設定



登録しているメールアドレスとパスワードを入力し、2つのチェックを入れて「Connect」をクリック。



「Next」をクリック。



「OK」をクリック。



「OK」をクリック。



英語で名前と、あればブログなどのWebサイトのURLを入力して左下のチェックを入れて「Next」をクリック。



左下にチェックを入れて「Next」をクリック。



左下にチェックを入れて「OK」をクリック。



女性モデルをシーンにロードする
左上のメニューツリーから以下のように今回は標準的な「Genesis 3…」をダブルクリックしてダウンロードします。









ダウンロードが終わったらダブルクリックし、以下のようにメニューツリーを開きます。



ダブルクリックしてインストールします。



「Install Selected」をクリックし女性モデルをシーンにロードします。
シーンの作成
髪と衣装を着用
左側のメニューツリーから「Hair」と「Wardrobe」から髪と衣装をダブルクリックして着用します。



必要なら右側の「Scene」タブ内の適用する対象オブジェクトを選んでおいて、左側のメニューツリーの「Material」から髪の色などを選んでダブルクリックします。



表情を付ける
必要なら右下のメニューツリーから以下のように「Expressions」などを選んで表情などのパラメーターを変更します。



ポーズを付ける
左側のメニューツリーの「Pose」からポーズを選んでダブルクリックします。



新規カメラを追加する
「Create」メニューから「New Camera…」をクリック。






「Accept」をクリック。



必要であれば、右下のメニューツリーから「Camera」や「Lens」のパラメーターを設定します。被写界深度の効果を付けるには「Depth of Field」の「Off」をクリックして「On」にします。
カメラアングルを決める
シーン右上のメニューから「Camera」を選びます。



シーンの右上のカメラ操作アイコンをドラッグしてカメラアングルを決めます。ドラッグはゆっくり何回かに分けてコマメに移動してシーンから見えなくならないように気をつけます。



回転の中心がモデルではないのですぐにシーンからはみ出しますが、移動と組み合わせて最適なカメラアングルにしてください。
視線を設定する
右上のシーンのメニューツリーから「Genesis 3 Female」をクリックして、右下のメニューツリーから「Pose Control > Head > Eyes」をクリックして「Eyes Side-Side」と「Eyes Up-Down」で視線を設定します。



100%を超える設定をしたい場合はパラメーターの右上に出る歯車アイコンをクリックして「Parameter Settings…」をクリック。






「Use Limits」のチェックをクリックしてリミットを解除します。「Accept」をクリック。



シーンを保存する
ここで一度シーンに名前を付けて保存しておきます。



NVIDIA Irayによる物理レンダリング
初期設定
「Render」メニューの「Render Settings…」をクリック。






タブをドラッグして左側のパネルにドッキングします。



「Environment > Ground > Draw Ground」を「Off」にします。



「Dome > Draw Dome」を「On」にします。
「Off」のままにすれば、背景を透明にしてレンダリングして.PNG形式の画像ファイルで書き出すことで、適当な背景画像と合成する場合は便利です。
GPUを有効にする
レンダリングをハードウェアでアクセラレートするためにGPUを有効にします。
レンダリングパネルの「Advanced > Hardware」で「GRID K120Q」に2箇所のチェックを入れます。



レンダリング開始
右上の「Render」をクリックしシーンをレンダリングします。



上記はレンダリング開始後5分経過したところでスクリーンショットを撮りました。Chrome OSのダウンロードフォルダーに保存されます。
その後レンダリング中に接続が切れて「Loading」が表示されてサークルが回りっぱなしになり30分経ってもそのままなので仮想Windowsを再起動しました。これへの対応策は検討中です。
ですから、現状ではNVIDIA Irayによる物理レンダリング画像は、上記のようにスクリーンショットを撮ることで得るのが現実的です。
3Delightによるレンダリング
そこで軽い処理の3Delightによるレンダリングを行いました。






デフォールトのままで右上の「Render」をクリック。






2分30秒程度でレンダリングが完了します。
ファイル名を入力し保存するフォルダーを指定します。



「フォルダーの選択」をクリック。



「Save」をクリックして指定フォルダーに背景が透明の.PNG形式の画像で保存します。背景が透明なので背景写真と合成する時に便利です。
この画像ファイルは仮想Windows上に保存されるので、Chrome OS上で使いたい場合はGoogleドライブにアップロードしておきます。
適当な背景とモデル画像を合成してポートレートを完成させる方法は以下の記事を参考にしてください。今後Photoshop 2020とLightroomによる編集作業も紹介予定ですが・・・
プレビュー上でレンダリングイメージを確認するには?
シーンの右上のプレビューメニューをクリックし「NVIDIA Iray」をクリック。






こちらでも操作ができなくなったり接続が切れて不安定になったりします。レンダリングより結果が早く観れるので、確認ができたら仮想Windows自体を再起動する方が早いです。
まとめ
PaperspaceのGPU付き仮想Windowsでは、NVIDIA Irayで物理レンダリングを完了できないので、それがサクサク行えるGoogle GCPのNVIDIA GPU付き高機能仮想Windowsを使った記事は以下です。
一方で、ここではレンダリングを行わず、モデルを3DCGファイルとして外部にエクスポートして、アニメーション用に使ったり、SketchfabにアップしてVRとして観たり、Vectaryにインポートしてレンダリングを行ったりできます。
こうした応用編については、今後機会があれば順次紹介していく予定です。
ではでは、きらやん